第7回報告と第8回告知、今後について(現代思想読書会)

ひとつめの課題本終了

昨年の11月からスタートした現代思想読書会ですが、第7回目の今回をもって、ようやくひとつめのテキストを全て完了しました。

 

ジャンルとしてはかなりニッチで、ハードな印象もあったりしてなかなか来づらいかなあとは思いつつも、意外にも?毎回新規の方がいらしてくださったり、リピートしていらしてくださる方がいたりと、ありがたい限りでした。

 

私自身も右も左も分からない状態でスタートした読書会でしたので、とりあえず一区切りがつくまで続けられたことにホッとしております。

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 (なぜか精神分析の解説が?たまに本筋から脱線したりします)

結論と比較

ということで、今回は『ドゥルーズと創造の哲学』の結論をテキストに行ったのですが、今回は発表者が、結論だけでなく他の書籍からも引用してレジュメをまとめておられました。

 

レジュメのまとめ方にも個性がでて、それが面白さのひとつだと思っているのですが、他の書籍からの引用することで、多角的・立体的な議論が生まれる効果があり、こういうやり方もあるのかと、ひとつ勉強になりました。

 

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(写真左下に千葉雅也氏の『動きすぎてはいけない』) 

 

意見を言うこと

ある程度慣れがないと、なかなか意見を言うことって難しいこともあるかと思います。しかしこの回の読書会では、臆せずに「これはむしろこうなんじゃない?」、「いや、この本ではこういうことだったよ」といったやり取りもあったりして、かつそれがきちんと議論がすすむ方向でのやり取りだったので、読書会冥利に尽きると言ったら大げさですが、こういう部分は今後も大事にしていけたらいいなと思った次第です。

 

また「この単語が意味しているのは何ですか」といった素朴な発言もしていただけたことも有り難いことで、そこには、いい意味で誰もがフラットに発言できる場、っていうのがその瞬間あって、この点も先の場合と同じで今後に活かしていきたいところです。

 

次のテキスト

ひとつめの課題本が終わったということで、じゃあ次から何するの?となったのですが……

 

フッサール現象学』をやります!!

 

フッサールの現象学

フッサールの現象学

 

なぜこの本を選ばせていただいたのかといいますと、この本はフッサール現象学には様々な誤解があると言っていて、じゃあそもそものフッサールの真意はどのよなものだったのか?という所から、どうやらアプローチしているようなんです。そういう意味で、入門書としては最適なんじゃないかと思って、これをテキストにさせていただきました。

 

開催日時は9月10日(日)14:00-17:00を予定しております。

場所はいつもと同じ会場(あすみん:天神クラス4階)です。詳しくはイベントページにて。

atnd.org

 

福岡哲学カフェ/エクフィロ

実は第7回現代思想読書会を開催したのと同じ日に、福岡哲学カフェさんが読書会をテーマにイベントを開催されておりました。

読書会を開催している身としましては参加しないわけにはいかないだろうということで、参加して来ましたよ。

 

哲学カフェは、誰もが気軽に哲学を楽しめるように配慮されたイベントで、毎回その時のテーマにそって、若者からご年配まで、女性も男性も、自由に対話が交わされます。

fukuoka-cafephillo.jimdo.com

 

今後は人文系の読書会の開催を計画されており、この日は普段のイベントとは別枠の特別編ということで「読書会について語る会」を開催されていました。

 

読書会の今後について

んで、参加してみて思ったのは、今の現代思想読書会にアレンジを加える必要があるなということでした。

というのも、現代思想読書会に興味は持ったけど、難しそうなイメージが強くて参加を見送っていた、という方と「読書会について語る会」でお会いしたからです

 

これまでの読書会はとりあえず続けてやってみるということを目標にしてやってきました。(何分ニッチな内容でしたので、続けられるかどうかがまず不明でした)

そしてその目標はどうにかこうにか、参加者やスタッフのおかげで第7回まで続けることで達成できたと思っています。

ただ本当は、もっとこうしたら会として良くなるんじゃないかな、と思っていたこともあったのですが、すべて後回しにしてしまっていました。

 

ざっくり言うと、いかに自主学習の場をオープンなものにしていくか、というのが現状の課題かなと思っています。

詳しいことは今後、現代思想読書会(HP)に書いていこうと思います。

 

(スタッフ O)