第六回文学フリマ福岡で使われるはずだったグラフィック達

Twitterや当ブログで使われた下のバナー画像は、皆様も良く目にしたかと思います。

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ネット向けバナー画像

これは翳目さんの絵に、文学フリマ東京のデザイナー・宮沢さんが文字を入れていただいたものです。このビジュアルは、文学フリマの公式ページやTwitterの添付画像で大活躍しました。

このビジュアルは横長ですが、背景のイラストはチラシ・ポスター用に作成されましたので、元々は縦長の画像をトリミングしたものでした。下のイラストが、福岡事務局に納品されたイラスト全体になります。

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素の状態のイラスト・完成画

 

なんか思ったよりスカスカとしてて空白が多く、寂しい感じがしますが、これは、催事名や開催情報等の情報をレイアウトするために、あえて空けてもらっています。

福岡事務局でビジュアル管理やデザインをしている私は、いわゆる漫画・アニメ調の「萌絵」をイメージにせず、幅広い年代に受け入れられるような画風の採用方針をとっています。実はこれまでにも、文フリ福岡のキービジュアルをボランティアで描きたいという方はいらっしゃいましたが、画風が萌絵だったために、お断りした事もございました。また、この絵自身にも、福岡事務局の中で「左の女性はいかにもな部屋着でスッピンだ(なのでビジュアルとして少しふさわしくない)」、という意見が出ました。詳しく意図を聞き出しましたところ「私は自宅でもキチンとしている」という見解でして、それは知らんがなということで、スムーズにこの絵をビジュアルとして採用しました。

 

閑話休題。空けてもらったスペースに、私が文字を埋めこんでいってチラシにするのですが、この作業で三種作ったのが下の画像です。

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文字を仮置きしたチラシ案

翳目さんが描いた線画状態で仮に組んだところ、「かわいいネコさんが、開催情報で隠れる」という大罪を犯しやすい事がわかり、ネコの位置は、完成画では中央に移されています。このようなやり取りを経て、完成したのが下のチラシ画像です。よく比べてご覧ください。

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A4サイズのチラシ・完成品

 (文責:東内)