文学フリマ東京をレポートしてきました。
それも今回で最終回です。
文学フリマでは様々なジャンルに分かれて作品を展示しています。
これは作品による分類とも言えるでしょう。
分類することによって私たちは複雑なものを捉えやすくすることができます。
しかし、来場者は必ずしもその整理方法にとらわれる必要はありません。
表紙のテイスト、ブースの装飾の仕方、書籍の価格帯、文体……。
あるいは書き手による分類というものもあるでしょう。
どんな風に整理していくかは来場した方の自由ですし、そこには新たな意味が生まれます。
文学フリマではたくさんの大学サークルさんが参加しています。
最終回ではこの大学サークルさんを紹介します。
自分なりの分類で文学フリマを歩くのも良いのではないか。
そういうご提案に代えたいと思います。
お茶の水女子大学SF研究会さん
フィギュアでSFへの愛を感じさせてくれるサークルさんです。
80号まで続いていまして、サークルの歴史を感じさせてくれます。
白百合大学文芸部さん
かわいらしいぬいぐるみと敷布でブースを飾っています。
同人誌だけではなくグッズも販売していらっしゃいます。
こちらのサークルさんは「大学」という環境をうまく使っています。
美術部との共同制作した同人誌を出品されています。
自分たちにできないことを誰かにやってもらう。
大学という環境ならではですね。
東京海洋大学文芸部
東京海洋大学さんも参加されていらっしゃいます。
「海洋」専門の教育機関で学ばれている方の文学には興味がわきますよね。
東京大学非公認文芸法人さん
サークルと言えば、大学に公認されていない大学もあります。
別に大学に公認される必要はないわけです。
こちらのサークルさんは自ら(こっそり)非公認を名乗っています。
東京大学文学部思想文化学科哲学専修課程有志さん
こちらのサークルさんは卒論をもとにした合同誌です。
実は上の写真の右側、ポケットティッシュです。
ティッシュの中に引用文カードを入れています。
ちょっと気になりますよね。
東京理科大学久喜文芸座さん
大学受験では大学を文系理系に分けています。
しかし、文学は文系だけのものではありません。
東京理科大学のサークルさんも参加されています。
大学からの参戦ですとゼミでの参戦もあります。
こちらは近代文学研究をされていらっしゃるゼミだそうです。
なんと、福岡とも縁のある大西巨人氏の聞き取りを行っています。
代表が撮ってきたんですが、自分も気づいておけば……と悔やまれます。
成蹊大学文芸倶楽部さん
こちらのサークルさんはゲームのリプレイ本も出していらっしゃいます。
TRPGのリプレイを書いたりするのが趣味でしたので、ゲームのリプレイ本は気になりました。
法政大学文学研究会
法政大学さんは2ブース分のスペースを取っていらっしゃいます。
大学サークルさんはともすれば本や寄稿者の数が多くなります。
ブースについてもちょっと広めに取るのも良いかもしれません。
北海道大学短歌会さん
なんと北海道から参加されています。
参加されている大学サークルさんは文芸や批評だけではありません。
短歌のサークルさんも参加されています。
立教大学文芸批評研究会さん
以前ご紹介しましたが、再掲。
「のぼり」があると見つけやすくて安心です。
早稲田大学四季凪さん
四季をテーマにした作品を中心としているようです。
同人誌名は「渚」だそうです。
早稲田大学山猫文学会さん
そして、早稲田大学はもう一つサークルさんが参加しています。
こちらは「文学会」と名前に文学が入っていますね。
多くの大学では文学系サークルさんがあります。
公認・非公認様々ですし、扱っているものも異なります。
自分たちが<文学>だと思うものを持ち寄っています。
それまでなじみのなかったジャンルと出会うきっかけにもなりそうです。
(文責・副代表)