「本の作り方セミナー」フォトレポート ④

文学フリマ福岡事務局にはもっと色んな人たちに同人誌を書いて欲しいという思いがあります。
そこで、これまで「ドウジンノススメ」というイベントを不定期に開催してきました。これと同様のものを「本の作り方セミナー」と題して九州大学図書館さん主催の「Cuter Café」の一環として共同開催致しました。

講義の後半戦のあとも講師が残ってフリートークの時間があります。
普段セミナーの枠の中に収めきれていなかった落ち穂拾いのような時間が始まります。

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補足的な説明や参考資料のご紹介の様子です。

実物を触って貰ったりしながらどんな本を作ることができるかを紹介します

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そして、文学フリマ福岡事務局のデザイナー東内がどうしてもお話をしたかったお金の話。
どんな風に値段をつけるかについて話をしています。

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購入する側の傾向を踏まえて700円の壁などについてお話しています。

値段をつけるということは同人誌活動の継続性を考える上で重要です。

岳夫さんが実際に自分の同人誌での体験を踏まえて値段つけについてお話を補足します。同人誌を作った経験のある学生さんさえもすごく熱心にメモを取っていらっしゃいました。

この他にも、電子書籍ではフォントサイズが変更できるが、その設定はどのように行うのか、といった質問もありました。
九大は元々理系が多く、また伊都キャンパスに文系が移転していないこともあり、理系の学生さんの参加者が多かったのかもしれません。
電子書籍、便利ですもんね。
僕も勉強をする際には、電子書籍も一緒に購入することがあります。
レジュメを作る際に凄く便利なのです……。

落ち穂拾いが終わったところで、「実際の本をどうやって作るか」コーナーが始まります。「大学出版」のような中綴じ本の場合には幾らくらいなのか。
東内さんの面目躍如です。
九大生も引き込まれています。

同人誌としての値段だけではなく、自分にとってよく手に取る身近な本の原価の予想は興味深いのでしょう。

次に「胞子文学名作選」のような特殊な加工をされた本についてのお話。
しきりに「私も作りたいと思っている」と褒めまくる講師東内。

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質問コーナー
それぞれの関心に合わせて東内さん、岳夫さん、松岡さんに質問できる時間が設けられました。

デザイン、印刷、自分が作りたい本について、質問したり、思いの丈を述べる時間です。

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こんな風に和気あいあいと、しかし、参加者全員が熱心にメモを取りながら話を聞いて学ぶ、そんな良いイベントになりました。

九大生の熱意はかなりのものがあります。
中には第二回文学フリマ福岡に出展サークルとして参加される方もいました。

これから、ここから参加してくださる方もいるのではないか、と期待しております。

 

 

最後になりましたが宣伝を。
文学フリマ福岡事務局は、この二人に同人誌制作セミナーを依頼したいと仰る方の窓口にもなります。自分の関わりのある地域では実は文章の達者な方が多い、これからどんどん地域コミュニティを活発にするためにミニコミ誌を作る人が増えて欲しい、同人作家が増えて欲しい、学生が書いたものを本にするという作業に関わって欲しい、という方がいらっしゃれば、是非、文学フリマ福岡事務局にご一報を。

気楽に基本を学べるセミナーを準備しております。

(副代表)