読書会ってどんなの?(11/26(土)現代思想読書会第一回にむけて)
『現代思想読書会 第1回 ドゥルーズについて学んでみよう』まで、あと一週間となりました。
そもそも「読書会に参加したことがない」っていう方も、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか?そういう方は、読書会についてのイメージがなかなか湧きづらいかと思われますので、今日はその辺についてご紹介してみたいと思います!
イベントの流れ
ひとくちに読書会と言っても、いろいろあると思いますが、私たちで考えているのは、次のようなものです。
大まかな流れは前回の記事にも書かれてありますが、改めて書くとこんな感じになります。
第一部
①自己紹介
②テキスト要約の発表、およびそれを受けての内容確認
(間休憩)
第二部
③ディスカッション
②についてですが、これはスタッフの方でテキスト要約を準備して、レジュメにしたものを皆さんにお配りいたします。そのレジュメと発表を見聞きしながら、テキストの内容を振り返ります。
他人が要約したものですので、どこかしら自分の読みと違うところが出てくると思いますし、逆に自分と同じ解釈をしてるなあ、と思えるところも出てくるでしょう。そのような違いが、次の内容確認をするときに、語りの出発点になりやすいかもしれませんね。
それで今度は、その発表を受けて、みんなで内容確認をしていきます。先程のような、自分との相違点だったり、あるいは補足的な意見だったり、が一例として考えられます。
「ここは自分は“X”と解釈してるんですが、どうして“A”だと思われたのですか?」
「ここって、たぶん"B”という根拠があるから、こう言ってるんだと思うんですよね」
セリフにすると、こんな感じでしょうか。
もちろん、この例に限らず、発表を聞いているときに、必ずに何かしら思うことがあるかと思いますので、空気を読んだりせずに、その思ったことを発言していただけると有難いです。
ただ注意が必要なのが、相手を萎縮させてしまったり、枠にはめ込めたりするような主張の仕方をしてしまうと、読書会自体がダメになってしまう恐れがありますので、その点だけお気をつけください。
③は、フリーディスカッションの時間としています。
ここでは、基本的に思ったことを口にする時間と思っていただくといいかもしれません。本の読み方に正解というものはありませんので、むしろ気負いせずに発言していい場所ですので(そのための読書会でもあります)、ぜひそれぞれの多様な考え方・解釈の仕方を交流させていきましょう。
会場について
会場はNPO法人ドネルモさんの事務所をお借りさせていただきます。
ドリンクの持ち込みも大丈夫です。
リノベーションミュージアム冷泉荘B55
テキストについて
第一回目のテキストはドゥルーズ研究の著書『ドゥルーズと創造の哲学~この世界を抜け出て~』の序章と第一章です。
ご参加の際は、ぜひご一読されることを推奨いたしますが、未読でのご参加もOKです。
ドゥルーズは現代思想には外せない人物の一人ですが、この本はドゥルーズを包括的に理解するのにうってつけの一冊です。
本の冒頭に
本書の狙いはドゥルーズ哲学の核にまっすぐむかうことである。
とありますが、読者の期待を裏切らない良書かと思います。
研究書なので難しいといえば難しいのですが、分からない所は読書会で投げかけてみて、他人の視点に触れてたりできますので、きっと何か得ることがあるのではないでしょうか?
最後に
今回は定員に達したため既に募集を締め切っておりますが、第1回と題していることからも分かるように、読書会は定期的な開催を考えております。
そのときはまたこちらのブログなどで告知いたしますので、ぜひチェックされてみてください!
それでは、当日お会い出来るのを楽しみにしています!
『現代思想読書会 第1回 ドゥルーズについて学んでみよう』のお知らせ
文学フリマ福岡事務局は福岡でもっと読書会が盛んになれば、と考え、自分たちで読書会を始めることにしました。
今回みんなで読んでみたいと思っているテキストは、
ピーター・ホルワード『ドゥルーズと創造の哲学』(青土社)
です。
当日司会を致します文フリ福岡スタッフ太田が推薦してくれました。
ドゥルーズの研究書で、なかなか読み応えがあります。
一気に読んでしまうのも良いですが、ゆっくりコツコツと読んでいく時間を作っていくのも良いのではないかと考え、第1回は序章と第一章を対象にしようと考えています。
ひとまず、同書の第一章までを読んできていただければ。もしも、時間がなくても、最初に1時間半ほど、レジュメをもとに内容を確認していきますので、そのお話を聞いて議論に参加して頂いても構いません。
概要
日 時:11月26日14:00〜17:00
会 場:NPO法人ドネルモ事務所(福岡市博多区上川端町9-35 リノベーションミュージアム冷泉荘B55)
参加費:無料
テキスト:ピーター・ホルワード『ドゥルーズと創造の哲学』(青土社)
申込先:
『現代思想読書会 第1回 ドゥルーズについて学んでみよう』 : ATND
もしくはfukuoka@bunfree.netまで参加人数とお名前をお知らせください
イベントの流れ
14:00〜15:30 前半「第一章を思い出してみよう」(レジュメを元にした内容確認)
15:30〜17:00 後半「考えたことを共有してみよう」(ディスカッション)
会場を貸してくださいますのは、福岡ポエイチさん会場となっている冷泉荘のB棟5F(つまり、ポエイチさんが開催される棟とは別の方の階段側です)に事務所を構えますNPO法人ドネルモさんです。
第二回文学フリマ福岡 終了しました
「第二回文学フリマ福岡」は盛況のうちに終了いたしました。
出店者、一般来場者合わせて約550名の方に来場いただきました。
出店数としては
第一回は105出店者115ブースでしたが、
第二回は113出店者120ブースでした。
本当にありがとうございました!
皆さま、よい出会いがありましたでしょうか?
昨日の思い出を胸に、またこれからも文芸、創作に取り組み続けていただけましたら幸いです。
イベントレポートの投稿はこちらまでお願いいたします。
ご感想、ご要望、お待ちしております。
文学フリマ福岡事務局では、
11月26日(土)14:00~17:00に読書会を開催予定です。
お申込みはまたATNDでご案内いたしますので、続報をお待ちください。
さて、次回の文学フリマは東京です。ふるってご参加ください。
第二十三回文学フリマ東京
2016年11月23日(水祝)11:00~17:00
東京流通センター 第二展示場にて
約820ブースが出店。
Webカタログは下記から
(文責・代表)
「本の作り方セミナー」フォトレポート ④
文学フリマ福岡事務局にはもっと色んな人たちに同人誌を書いて欲しいという思いがあります。
そこで、これまで「ドウジンノススメ」というイベントを不定期に開催してきました。これと同様のものを「本の作り方セミナー」と題して九州大学図書館さん主催の「Cuter Café」の一環として共同開催致しました。
講義の後半戦のあとも講師が残ってフリートークの時間があります。
普段セミナーの枠の中に収めきれていなかった落ち穂拾いのような時間が始まります。
補足的な説明や参考資料のご紹介の様子です。
実物を触って貰ったりしながらどんな本を作ることができるかを紹介します
そして、文学フリマ福岡事務局のデザイナー東内がどうしてもお話をしたかったお金の話。
どんな風に値段をつけるかについて話をしています。
購入する側の傾向を踏まえて700円の壁などについてお話しています。
値段をつけるということは同人誌活動の継続性を考える上で重要です。
岳夫さんが実際に自分の同人誌での体験を踏まえて値段つけについてお話を補足します。同人誌を作った経験のある学生さんさえもすごく熱心にメモを取っていらっしゃいました。
この他にも、電子書籍ではフォントサイズが変更できるが、その設定はどのように行うのか、といった質問もありました。
九大は元々理系が多く、また伊都キャンパスに文系が移転していないこともあり、理系の学生さんの参加者が多かったのかもしれません。
電子書籍、便利ですもんね。
僕も勉強をする際には、電子書籍も一緒に購入することがあります。
レジュメを作る際に凄く便利なのです……。
落ち穂拾いが終わったところで、「実際の本をどうやって作るか」コーナーが始まります。「大学出版」のような中綴じ本の場合には幾らくらいなのか。
東内さんの面目躍如です。
九大生も引き込まれています。
同人誌としての値段だけではなく、自分にとってよく手に取る身近な本の原価の予想は興味深いのでしょう。
次に「胞子文学名作選」のような特殊な加工をされた本についてのお話。
しきりに「私も作りたいと思っている」と褒めまくる講師東内。
質問コーナー
それぞれの関心に合わせて東内さん、岳夫さん、松岡さんに質問できる時間が設けられました。
デザイン、印刷、自分が作りたい本について、質問したり、思いの丈を述べる時間です。
こんな風に和気あいあいと、しかし、参加者全員が熱心にメモを取りながら話を聞いて学ぶ、そんな良いイベントになりました。
九大生の熱意はかなりのものがあります。
中には第二回文学フリマ福岡に出展サークルとして参加される方もいました。
これから、ここから参加してくださる方もいるのではないか、と期待しております。
最後になりましたが宣伝を。
文学フリマ福岡事務局は、この二人に同人誌制作セミナーを依頼したいと仰る方の窓口にもなります。自分の関わりのある地域では実は文章の達者な方が多い、これからどんどん地域コミュニティを活発にするためにミニコミ誌を作る人が増えて欲しい、同人作家が増えて欲しい、学生が書いたものを本にするという作業に関わって欲しい、という方がいらっしゃれば、是非、文学フリマ福岡事務局にご一報を。
気楽に基本を学べるセミナーを準備しております。
(副代表)
「本の作り方セミナー」フォトレポート ③
文学フリマ福岡事務局にはもっと色んな人たちに同人誌を書いて欲しいという思いがあります。
そこで、これまで「ドウジンノススメ」というイベントを不定期に開催してきました。これと同様のものを「本の作り方セミナー」と題して九州大学図書館さん主催の「Cuter Café」の一環として共同開催致しました。
今回は、休憩時間の様子から、講師古賀岳夫さんのお話までの様子を報告したいと思います。
九大図書館ではこのイベントに関連して「図書館TA(Cuter)が惹かれてしまった装丁の本」を展示していました。
休憩時間の間にこれらの本を手に取る参加者の方々がいらっしゃいます。
彼らのまなざしについては、心の目で見てください。
きっと僕が見たような熱いまなざしが思い浮かぶことかと思います。
東内さん、その中に入って行きまして、レイアウトについてのお話をしています。
講師のお二人も受講生の真剣さに打たれて色んな情報を与えたくなったと申しておりました。
他の参加者はレジュメを復習したり、学生同士で今回のセミナーについて話をしていました。
休憩時間も終わり、後半戦が始まります。
古賀岳夫さんによる印刷所の利用の流れや装丁の話が行われます。
印刷所の使い方についてのお話です。
「本の作る」というときには「データの作り方」、「業者への依頼の仕方」という二つの障壁があります。私たちは「データの作り方」だけが悩ましいように思えますが、実は印刷業者さんにどう頼めば良いのか分からない、という人も結構いたりします。真剣にメモを取る様子も見られます。
それに業者さんとの間でうまくやっていくノウハウも色々あります。案外、このノウハウを知っているか知らないかで同人誌やミニコミ誌を作る際の行動が変わります。
印刷費用が安くなれば安くなる分、より多くの人に本を届けることができます。
本を手にとって貰いやすくなればそれだけ多くの人に手にとって貰えるようになります。
割と、抜けや漏れがあると損をしてしまう領域ですので、しっかりと「ノウハウ」を伝える形式でお話を進めていらっしゃいました。学生さんたちも真剣にメモをとっています。
さて、長くなってきましたので、今回はここまでとしましょう。
現場の雰囲気が少しでも伝われば幸いです。
(副代表)
文学フリマ福岡のブース配置図PDFを公開します
いよいよ30日に迫った「第二回文学フリマ福岡」のブース配置図を、PDFで公開します。
カタログ冊子では、無線綴じの見開き2ページに跨がって印刷されているので、クリップボードに挟んで使うには不便かもしれません。
こちらのPDFは、カラーでジャンルを色分けしていますので、当日のブースを見回る際のチェック用に活用しやすいと思います。
蛍光ペンなどでマーキングしやすいように、番号の周囲は白抜きになっています。
筆者が主催するサークル「発笑探検隊」のサーバにアップロードしております。
下記リンク先のブログ記事をご覧頂き、そちらからダウンロードして下さい。ウィルスチェック済みですので、安心してご利用下さい。(文責:東内)
第二回文学フリマ福岡カタログ表紙を公開します!
こんにちは。文学フリマ福岡事務局です。
いよいよ第二回文学フリマ福岡が5日後に迫ってきました。
本日は、当日カタログの表紙を公開いたします! じゃーん!
青を基調とし、さまざまな色合いの本に乗っかった猫がこちらを見ています。ふてぶてしさのある表情に人間味がありますね。
この素敵な表紙の作品は、日表造形社の小柳日向さんに制作していただきました!
hinatazoukeisha.hatenablog.com
ご来場の皆さまは、こちらのカタログを楽しみに当日をお待ちください!(代表)